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國吉清尚さんの黒釉平盃

沖縄の陶芸家・國吉清尚さんの、珍しい初期の作品です。

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國吉清尚 Seisho KUNIYOSHI (1943-1999)
黒釉平盃
径9.0cm 高3.0cm 適量30cc強

若い頃は琉球古陶の釉調を再現しようと努力していた・・とも聞いています。

昨年11月、壺屋焼物博物館で開催された「琉球の古陶 その美と流れ」展では、マットな黒色が特徴的な双耳の仏花器(18世紀前半 湧田)が展示されていましたね。

光をすべて吸収するような黒釉と、白い土のコントラストがとても魅力的なのですが、きっとこんなのを目指していたのでしょう。

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琉球古陶ファンの人なら、清尚さんのこの盃でお酒を飲むと幸せな気分になれるのでは?


# by stars_imperfect | 2018-02-19 12:00 | Seisho KUNIYOSHI

國吉清尚さんの六角盃

数ヶ月前に沖縄で入手した國吉清尚さんの盃・・

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國吉清尚 Seisho KUNIYOSHI (1943-1999)
六角盃
径9.0cm 高4.0cm 適量50cc弱

こんな盃は絶対に「買い」です!

日本酒用として大きさも程良くて、焼き上がりの雰囲気もバツグン、値段もほどほど・・

なにより、前の持ち主さんが何度も楽しんだのでしょう、手に持つとトロンとした肌を感じます。

これで冷酒を飲んでみましたが、予想通りベリグでした。

聞くところによると、何人もの人がこの作品を手に取りながら買わなかったそうで、それが僕には不思議でなりません。

一緒に出てきた徳利の方はすぐに売れたようですが・・

察するに、底の部分が嫌だったのでしょうね。

サインもクリアじゃないし。

教科書で陶芸を勉強した趣味人さんや、最初から金勘定でしかモノを判断できない人にとって、ここら辺は「欠点」なんでしょう、きっと。(特定の誰かのことを言っているわけではありません。笑)

清尚さんが形をつくり炎で焼き、べつに土が悪いわけじゃなし器が悪いわけじゃなし、僕としてはむしろ逞しさを感じるんですが・・

まぁ、その人たちのおかげで、沖縄から遠く離れたところに住む僕でも入手できたわけで、ある意味感謝しないといけませんね。


# by stars_imperfect | 2018-02-15 12:00 | Seisho KUNIYOSHI

壺体・國吉清尚 -his earthen body-

僕的「清尚さん特集」は先週終了したはずですが・・

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國吉清尚さんを識るために欠かせないバイブル。

早稲田大学比較文学研究室が2006年に刊行した機関誌「比較文学年誌 第42号」の中に、丹尾安典教授による研究論文「壺体・國吉清尚」が28ページにわたって掲載されています。

論文と言っても、清尚さんの周りにいた人たちからの採話を交えて構成されているので、かなり楽しく読めますよ。

これ以前には、清尚さん存命中の雑誌記事や沖縄の地方紙での展評などにいくつかの情報がありますが、いずれも断片的だったり不正確だったりで、もちろんここまで踏み込んだものは存在しません。

ファンの人にはぜひ読んで欲しいですね。

ただし、清尚さんの「ダークサイド」についての記述はほとんどないので、それは伝聞などで補って下さい。


# by stars_imperfect | 2018-02-14 12:00 | Seisho KUNIYOSHI